平成31年1月、天皇皇后両陛下が葉山御用邸に行幸啓されました。
毎年数回葉山をご訪問されますが、4月の退位を控え平成の時代では最後になりました。
１月21日には沿道では多くの人が日の丸の小旗をふってお出迎えをしました。
14時15分過ぎに御用邸に到着し、15時からは一色海岸小磯の鼻にお出ましになり、報道陣の待つ中短い時間散策され、すぐに葉山町民などがお待ちしていた一角に歩み寄られました。
国民と親しくお言葉をかわされるお姿はとてもお優しいものでした。
カメラを構える私の方にも何度も目線を向けてくださり良い写真を撮らせてくださっているようで、今思い出しても涙が出そうになるほど感動しました。
お近くでお姿を拝見するだけで慈悲深い波動が伝わってきて、ただただ感謝の念が溢れてきます。
天皇陛下は、国民に寄り添いながら平成の新しい天皇像を確立されました。
自然災害や経済状況など厳しいこともあった時代の中で、天皇皇后両陛下の存在にどれほど安堵し勇気づけられてきたことでしょう。
1月25日15時30分、葉山御用邸を後にされ、沿道のお見送りの中、車は進んでいきました。
警察の規制で立ち止まれない場所も所々あるため、御用邸から離れた所まで長くお見送りの列が続きましたが、真冬の寒い中、両陛下は車の窓を開けてずっと手を振り続けていらっしゃいました。
上皇になられてからも末永く葉山をご訪問されることを祈りながら、両陛下の車列を見送りました。
天皇陛下は2016年8月に退位の意向を示されたメッセージの中で、
「国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした」
とお話しされました。
平成という時代と、全身全霊をもって国民と苦楽を共にされた両陛下に心から感謝致します。
